昭和40年代後半、この付近の静かな農村地帯に、にわかに工業団地が出来上がりました。
やがて近隣では新興住宅地が増え始め、それに伴う移住者の共稼ぎや核家族化など、家庭における乳幼児の保育が困難な現状となりました。そこで、地域福祉増進に少しでもつながればとの思いから「ふじ保育園」の開設となりました。その後、開設から20数年が経ち、時代の流れとともに社会の構造や地域の生活スタイルの変化を考慮し、現在の「幼老一体化施設」へとあいなりました。高齢化と少子化、核家族化は避けて通れない深刻な問題です。高齢者福祉施設と乳幼児福祉施設を一体化することによって、ふじ乃里に集う人が皆、様々な人と触れ合うことができ、人と人との出会いの中から、子どもたちだけでなく皆の心が豊かになっていくことを願っています。この温かな交流場を地域に生かして、今後とも世代交流の輪を生み出していきたいと思っています。